9.きょうだいの擬似体験
小学2年生の時に引っ越した市営住宅では、
子供たちがたくさんいて、
集団登校をしていたので、
上級生も下級生もみんな仲がよかった。
当時一人っ子は私くらいで、
みんなきょうだいがいました。
きょうだいが欲しいと思うことはしょっちゅうだったけれど、
それを補う環境が集合住宅にはありました。
5年生になって、
サッカー部に忙しくなるまでは、
同級生と遊ぶより住宅内の誰かと毎日のように遊んでいました。
自慢じゃないけれど、
勉強をした記憶はほとんどありません笑
お互いの家でファミコンやボードゲーム、
トランプをしたり漫画を読んだり。
日替わりで友達の家を巡っていました。
公園で野球やサッカー、
鬼ごっこをやるとなれば全員に集合をかけます。
すると少なくても5人、
多い時には10人を超える友達が集まりました。
みんなバットやグローブやボールを持って、
わいわいきゃあきゃあ言いながら、
近くの公園に出かけていくんです。
大人数の時はまとめるのが大変でしたけど、
その分楽しさは膨れ上がります。
チーム編成の際は、
下級生に配慮して、
能力が均等になるようにメンバーを振り分けたりして。
うまくできなくて泣いてしまう子を慰めたり、
どうすればいいか教えたり、
人間関係のバランスを保つための調整力は、
きっとこの頃に身につけたのでしょう。
また、今と違って習い事に毎日行くような子はいなかったので、
住宅内で顔を知らない子はいませんでした。
引っ越してきた子がいれば声をかけてすぐに仲良くなりました。
私は特に下級生と遊んでいましたけど、
弟ができたようで楽しかったんだと思います。
時には私の家でご飯を一緒に食べたり、
友達の家でごちそうになったりしました。
『同じ住宅』という共通項が関係性を近くしたんですよね。
きょうだいがいてもいなくても
今自分のいる場所に満足できることを探せばいい
たとえ何かがなかったとしても
それを補う何かが必ずある
ないものねだりよりあるものを育てよう
