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ヒプノセラピー(催眠)の歴史

催眠という現象は、古くから世界各地で知られていました。しかし、それが「人の意識や心に関わる現象」として研究されるようになったのは、18世紀後半以降のことです。その後、催眠はさまざまな研究者によって研究され、医学や心理学の分野にも取り入れられていきました。 ここでは、現在のヒプノセラピーにつながる主な歴史を紹介します。

1770年代

フランツ・アントン・メスメル

「動物磁気」と呼ばれる理論を提唱し、人の心身に働きかける治療を行いました。

動物磁気という考え方自体は、後に科学的な根拠がないものとして否定されます。

しかし、メスメルをきっかけとして、人が特殊な意識状態になる現象が広く研究されるようになり、後の催眠研究へとつながっていきます。

1840年代

ジェームズ・ブレイド

スコットランドの医師ジェームズ・ブレイドは、メスメルの「磁気」による説明に疑問を持ち、催眠現象を人の注意や生理的・心理的な働きから説明しようとしました。 「催眠」を意味する[hypnotism]という言葉を広めた人物としても知られています。 催眠を超自然的な力ではなく、人間の心理や生理に関わる現象として捉えようとしたことは、現代の催眠研究につながる大きな転換点となりました。

1880年代

ジャン=マルタン・シャルコー

イポリット・ベルネーム

フランスで催眠研究が盛んになります。

  • シャルコーは催眠を医学的に研究

  • ベルネームは暗示の効果に注目

催眠とは何なのか、どのように人の心や身体に影響するのかについて、さまざまな議論や研究が行われ、現在の催眠療法につながる多くの知見が生まれました。

1890年代〜

ジークムント・フロイト

精神分析の創始者として知られるジークムント・フロイトも、初期には催眠を治療に用いていました。その後、自由連想法へと移行していきますが、催眠を通して無意識にある心の働きを探ろうとした経験は、後の心理療法の歴史にも影響を与えました。「人には、自分では意識していない心の働きがある」という考え方は、その後の心理学や精神療法に大きな影響を与えていきます。

​明治時代の日本

日本では明治時代、西洋文明が急速に流入し、それまで説明できなかった人間の心や意識を、科学的に理解しようという機運が高まっていました。欧米から催眠研究が伝わり、催眠術ブームが起こります。

学術研究と大衆文化の両面で広がりを見せる一方で、

  • 興行目的の催眠ショー

  • 怪しい催眠術師

  • 誇張された能力の宣伝

といった、暗示や超常現象としての「見せ物」も増えました。

そのため学術研究と娯楽的な催眠術が混在し、催眠そのものへの誤解も広がりました。

​

福来友吉

福来友吉は東京帝国大学の心理学者で、催眠や超常現象の研究を行いました。

催眠状態の心理学的研究を行い、1906年には「催眠術ノ心理的研究」により文学博士号を取得しました。

​

森田正馬

若い頃は催眠療法を研究していました。

しかし次第に、

「症状を消そうとするのではなく、不安を抱えながら生きる力を育てることが大切ではないか」と考えるようになります。

そして後に、日本独自の心理療法である森田療法を創始しました。

1908年

催眠術の規制

1908年(明治41年)の日本では、催眠術ブームが社会問題化しており、催眠術の流行と乱用を背景に、

警察犯処罰令によって「みだりに催眠術を施すこと」が規制されました。

これは催眠が危険だったからではなく、当時の社会でそれほど広く普及し、大きな影響力を持っていたことを物語っています。

この規定は戦後の1948年に警察犯処罰令が廃止され、軽犯罪法へ移行する際に削除されました。

1950年代

ミルトン・エリクソン

アメリカの精神科医ミルトン・エリクソンは、20世紀の催眠療法の発展に大きな影響を与えた人物です。それまでの催眠では、催眠者が指示を与えるというイメージが強くありました。エリクソンは、一人ひとりの個性や体験を重視し、対話や暗示を用いながら、その人自身が持つ力や可能性を活かしていく催眠療法を発展させました。1957年には、アメリカ臨床催眠学会(American Society of Clinical Hypnosis)の設立にも携わり、初代会長を務めています。現在の心理療法にも影響を与えた、現代催眠療法の重要な人物の一人です。

1950〜1960年代

​20世紀半ばになると、催眠は医学や心理学の分野でも研究が進みます。1955年には英国医師会(British Medical Association)の催眠に関する報告が発表され、1958年にはアメリカ医師会(American Medical Association)でも催眠の医学的利用に関する報告が発表されました。こうして催眠は、単なる「催眠術」ではなく、医学や心理学の中で研究される技法の一つとして位置づけられていきます。日本でも1950年代以降、催眠の研究や応用が行われ、1960年代には日本催眠学会の活動も始まりました。1984年には日本学術会議に学術団体として承認されています。​

1980年代〜

ブライアン・ワイス

アメリカの精神科医ブライアン・ワイス博士は、催眠療法を行う中で、患者が「前世」と思われる体験を語ったことをきっかけに、前世療法について研究するようになりました。その体験をまとめた著書『Many Lives, Many Masters』は1988年に出版され、前世療法が広く知られるきっかけとなりました。前世の記憶については、科学的に証明された事実として扱うことはできません。それでも、催眠によって本人がさまざまなイメージや物語を体験し、それを現在の自分自身を理解するために用いるという考え方は、現在の前世療法にも受け継がれています。

このように催眠は、長い歴史の中で、「磁気によるもの」という考え方から、「人の注意や心理・生理に関わる現象」として研究されるようになり、医学や心理学の分野でも扱われるようになってきました。

現在も催眠については研究が続けられており、リラクゼーションや痛み、不安などへの活用をはじめ、さまざまな領域で研究・利用されています。

ヒプノセラピーもまた、こうした長い催眠研究の歴史の中から生まれた一つの方法です。

欧米では18世紀後半から、日本でも明治時代から研究が続けられてきた催眠。

その歴史を知ると、長い時間をかけて研究されてきた、人の意識に関わる興味深い現象であることが分かります。

また、催眠を用いた支援にはさまざまな立場があります。

医療機関などでは、医師や公認心理師などの専門職が、それぞれの専門性や資格の範囲の中で催眠を扱うことがあります。

一方、ソネセラピーのような民間の提供するヒプノセラピーは、医療機関で行われる治療とは異なり、病気の診断や治療を目的としたものではありません。

自分自身の記憶や感情に目を向け、これまでの自分を知り、これからの生き方を考えていく。

ソネセラピーでは、ヒプノセラピーをそのための一つの方法として考えています。

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​催眠療法の歴史

​催眠療法の歴史をご紹介します。

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催眠療法の種類

催眠療法の種類をご紹介します。

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催眠療法の進め方

催眠療法の進め方や注意事項です。

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よくある質問

催眠療法(ヒプノセラピー)について、よくある質問をまとめています。

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輪廻転生のおはなし

輪廻転生と前世の関係

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