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ヒプノセラピーとは

ヒプノセラピー(hypnotherapy、催眠療法)とは、催眠状態を利用して行う心理療法のひとつです。

催眠状態では、普段とは少し違った意識の中で、自分の記憶や感情、無意識にある思いなどに目を向けていきます。

私たちは、頭では「もう気にしていない」と思っていても、なぜか同じことで悩んだり、同じような感情を繰り返したりすることがあります。そんなとき、頭で考えるだけではなく、普段は意識が及びにくい心の奥に触れてみる。ヒプノセラピーでは、嫌な記憶を無理に思い出したり、追体験したりすることを目的としていません。少し離れたところから映画を見るように、その出来事を眺めることもできます。催眠中も、自分自身の意識がなくなるわけではありません。自分の心を見つめながら、「これは何だったのだろう」「自分は本当は何を感じていたのだろう」と、その体験を見つめていきます。そうして、自分でも気づいていなかった感情や思いに気づくことで、今の自分をより深く理解する。ヒプノセラピーは、過去を変えるためではなく、これまでの自分を知ることを通して、これからの自分の生き方を考えていくための方法です。

催眠とは

催眠は、特別な人だけが経験するものではありません。

私たちは日常の中で、催眠に似た状態を誰もが経験しています。

例えば、

  • 映画やドラマ、本の世界に入り込んでいるとき

  • 音楽を聴いていて、昔の記憶や情景が自然に浮かんでくるとき

  • お風呂や布団の中で、ぼんやり考え事をしているとき


​このようなとき、私たちの意識は外の世界だけではなく、自分の内側にも向いています。何かに深く集中しているときもあれば、心身がリラックスして、ふだんより自然に記憶や感情が浮かんでくることもあります。スポーツでいう「ゾーン」も、その一つの例といえるでしょう。催眠療法では、このような普段とは少し違った意識の状態を利用して、普段は気づきにくい自分の記憶や感情、心の内側に目を向けていきます。

催眠と無意識

私たちの中には、意識して考えなくても自然にできるようになっていることがたくさんあります。

たとえば、自転車に乗ること。

最初は、どうすればバランスを取れるのか考えながら練習します。転んで痛い思いをすることもあります。でも、何度も繰り返しているうちに、ある日乗れるようになる。そして一度乗れるようになると、「どうやってバランスを取ろう?」と考えなくても、自転車に乗ることができます。 それは、素晴らしい「無意識」です。

​

他にも無意識には、次のような働きがあります。

自転車に乗るときのような、自動化された動作

過去の経験が、本人が思い出していなくても判断や行動に影響する「潜在記憶」

意識的に考える前に起こる知覚や判断

習慣化された反応

こうした無意識の働きは、私たちの日々の行動や感じ方にも影響しています。

たとえば、ある経験から、

「また傷つくかもしれない」

↓

人を警戒する

↓

嫌われるのが怖くなる

↓

自分を否定してしまう

 

このような反応が身につくことがあります。

また、強いショックを受けるような出来事は、一度の経験でも強く記憶に残り、その後の生き方に影響することがあります。

自分ではその出来事をはっきり覚えていなくても、似たような場面になると、なぜか不安になったり、怖くなったりする。そうした反応も、無意識の働きのひとつと考えることができます。だからこそ、自分でも気づかないうちに身についた考え方や反応に目を向けてみることには意味があります。

ただ、普段の私たちは、目の前のことを考えたり、正しい答えを探したりすることには「意識」を使っています。

 

そこで役立つのが、「催眠」という状態です。

催眠では、普段とは少し違った形で注意を自分の内側に向けやすくなります。その状態では、記憶や感情、身体感覚などに意識を向けながら、自分の内側にあるものを丁寧に見ていくことができます。

脳科学の研究でも、催眠中には、注意や自己に関する認知、感情や身体感覚などに関わる脳の働きに変化が起こることが報告されています。

まだすべてが解明されているわけではありませんが、催眠は、普段とは少し違った意識の状態から、自分の記憶や感情に目を向けていくための方法と考えることができます。

ヒプノセラピーで得られること

  • 自分でも気づいていなかった感情に気づく

  • 自分の嫌な部分が、なぜ生まれたのかが分かる

  • 自分を責める気持ちが和らぐ

  • 他人と比べる気持ちが減る

  • 自分が本当に大切にしたいものが分かる

​

ここに挙げたのは代表的なものですが、人それぞれ得られることが違い、個人差があります。
「心の荷物が少し軽くなる」
「肩の力を抜いて、生きていってもいいと思えるようになる」

そんな変化を感じる方もいます。

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