44.パーソナルスペース
私が31歳の時に入学した武蔵野大学の通信教育過程では、
夏休みの期間を使って学校で授業を受けるスクーリングがありました。
スクーリングは必修科目なので、
毎年夏になると会社の休みを使って出席しました。
北海道とか沖縄とか遠方来られるには頭の下がる思いでした。
スクーリングでは、
短期間でレポートを仕上げなくてはいけなかったりで大変でしたけど、
勉強の楽しさをようやく覚えた私にとって、
どれも知的好奇心を満たしてくれるものでした。
色々な授業があるなかで、
特に印象に残っているのはパーソナルスペースを測定する授業です。
パーソナルスペースとは、
簡単に言えば対人距離のことで、
これ以上近づいたり近づかれたりすると不快感を感じるスペースのこと。
自分を中心にした円があり、
その内側がパーソナルスペース。
例えば、
友達と全く見ず知らずの他人とでは、
友達の方がパーソナルスペースが狭くなります。
相手との関係性に影響されるわけです。
満員電車のように、
仕方ない状況に左右されることもあります。
パーソナルスペースの測定方法は、
自分を中心に8方向(前方・右前方・右横・右後方・後方・左後方・左横・左前方)から、
順番に相手が近づいてくる場合と、
こちらから相手に近づいていく場合の2パターンを測定しました。
これ以上近づくと不快だという距離でストップをかけます。
私の測定結果は、
近づかれる場合は110cm~150cm、
近づく場合は120cm~156cmでストップをかけました。
また、
後方や左右後方から近づかれた場合は、
後ろには目がないので注意が払いにくく、
一般的にはパーソナルスペースが狭くなる傾向があります。
一緒に実験を行ったメンバーには0cmの人もいて、
私は140cm~150cmもの距離がありました。
対人距離には密接距離(15cm 以下~45cm)、
個体距離(45cm~120cm)、
社会距離(120cm~360cm)、
公衆距離(360cm~750cm 以上)の4分類あります。(Hall,1966)
私は誰に対しても、
社会的距離というフォーマルな会話が行われるような距離を保っていることを知りました。
自分の警戒心の強さを初めて自覚したんです。
そんなに遠くにいたら
顔も見えないし
声も聞こえないよ
もっと近くに来てくれないかな
それとも君は
そこからのほうが話しやすいのかな
おいしそうなスイカを買って来たんだ
一緒に食べようよ
