41.20歳の社長から学んだこと
27歳のときに働いていた会社の社長は20歳でした。
ネットワークビジネス系の、
朝からパンクが爆音で流れているようなだいぶ変わった会社でした。
レストランや美容室の割引券や雑貨を訪問販売しながら、
いずれ自分も社長になって年収2,000万という謳い文句。
無知な若者が集うブラック企業といえばそのとおり。
1週間の労働時間は軽く80時間超えで、
個人事業主として契約をするため法的にはグレー。
まぁ、労基署が入れば間違いなくアウトな職場でした。
20歳の社長も平から成り上がったところを見ていたし、
実際に年収2,000 万はあったと思います。
YAMADA電機に一緒に行って、
値札を見ずあれこれと店員さんに言い、
ものの10分くらいの買い物で100万円をポンと出していました。
若い時はこういうのを将来性と勘違いしてました…
悲しいくらいお金の奴隷でしたね。
そうなれる人はほんの一握りの険しい道で、
人が入っては辞めて、
出入りが激しい職場でした。
一時期は私もマネージャーとして30人をまとめるまでになり、
社長へのポジションが見えていたこともありました。
私は物欲の塊だったから、
1,000万あったらやりたいことがたくさんありました。
そのひとつに母の目が治せないかと思っていました。
日本では無理だとしても、
海外に行けば道はあるのではないかと、
諦めてはいませんでした。
まぁ、思いだけで調べたわけでもないから、
結局お金があっても治せなかったわけですが。
仕事内容には全く魅力がなかったんですが、
お金のためにと嫌々ながらもしばらく続けていました。
そして、
やっていることが社会の役に立っているとは思えなくなって、
29歳で辞めました。
ただ、
その会社では僕の人生を変えた学びがありました。
社長は一日に数冊の本を読んでいました。
どれも経営や自己啓発に関する本で、
1ヶ月30冊は超える量だったと思います。
それだけの本を買える財力はさることながら、
僕はそれまで本をほとんど読んだことがなく、
価値を感じたこともなかったので、
何がそんなに面白いのだろうと試しに一冊借りてみたんです。
それは神田昌典さんの「成功者の告白」という本でした。
冒頭から食い入るように、
「面白い!自分の考えていることと同じだ」と、
読み進めました。
分厚い本でしたけど、
仕事から帰ってきては読み、
読破した時は何だかとても清々しい気分でした。
そして、
次から次へと社長に本を借りては読みました。
それは音楽の時と同じく、
乾いた砂漠に水が吸い込むような体験で、
本を読むことで想像が膨らみ、
疑似体験ができ、
知らないことを知る喜びを感じるようになりました。
そして、
斜めに見ていた社会のことを正しく見れるようになり、
物事を考える視野が広がりました。
少なからず気持ちの安定にも影響があったと思います。
本に1,000円出すなんてバカバカしいと読書否定派だった私が、
まさか本がなければ生きていけないほどになるとは自分でも驚いています。
どこにでも学びは転がっている
いつも歩く路傍にも
毎日食べるごはんにも
すれ違う人の会話にも
おやっ?と心が動くとき
素直に行動すれば
新しい出会いが待っている
