4.幼稚園バスに憧れて
私は2歳から保育園に預けられました。
この頃は今と違って、
どの家庭でも母親が専業主婦で子供を面倒見ていました。
だから2歳児を保育園に預けるのは、
家庭に事情がある人が多かったように思います。
父は朝早くから夜遅くまで仕事で、
もちろん休みなんてありません。
母は、週3回、
1回4時間の透析をしに病院へ行かなくてはなりませんでした。
そうなると、
どうしても私の面倒を見られない時間ができるので、
保育園に預けることにしたみたいです。
父が私を保育園に車で送って行くと、
嫌だ嫌だとよく泣いたといいます。
どこにでもある光景ですね。
保育園にはロケットの形をしたジャングルジムがあって、
子供心を掻き立てる秘密基地みたいで大好きでした。
当時流行っていた戦隊モノのゴレンジャーやデンジマンサンバルカンの
ヒーローごっこを友達としたという記憶だけが残っています。
それ以外は、
先生の顔もどんなことをしたかも覚えていません。
通っていた保育園の隣に幼稚園がありました。
私はどこから仕入れた情報か、
保育園は貧乏な人が行き、
幼稚園はお金持ちが行く所だと思っていました。
幼稚園には送迎バスがあって、
制服や制帽がありました。
当時はつぎはぎの服がまだあった時代で、
私もそういう服を着ていたこともあります。
幼稚園の綺麗な恰好に憧れたのでしょう。
幼稚園生は15 時になると帰るのですが、
幼稚園バスが保育園の前を通る時、
バスに乗っている子供たちが楽しそうで輝いて見えました。
私は幼稚園バスが通り過ぎた後の、
父が迎えに来る17 時~18 時くらいまで寂しい思いがあったのを微かに覚えています。
夕日の落ちる景色が寂しかった私は、
保育園でうんちをすることが苦手で、
なぜだか我慢していました。
父が迎えに来て、
家へ帰る車中で漏らしてしまったことも何度かあったようです。
なぜ我慢したのかは覚えてませんが、
この癖は残念なことに今も残っています。
ただ最近は、
もよおしてきたときに電車が停まって車内で待機するハメになると困るので、
早めに行っておこうとか、
万が一震災などが起こってトイレへ行けなくても困るのでと、
過去からの学習をして我慢することが少なくなりました。
これは母から保育園の頃に我慢して漏らしたという話を聞いて、
自分の癖に気づいたことで行動改善につながったんだと思います。
でも、ここだけの話、
それでも1年に1・2回、超ピンチが訪れるんです。
その結果、どうなるかはご想像にお任せするとして。
比較のメガネはじょうずにかけないとね
違いを知るだけならいい
でもどっちがいいとか悪いとか
偏った見方は窮屈な生き方をつくってしまう
荒んだ心になる前に
刺々しい人間関係をつくってしまうその前に
メガネのかけ方を教えてくれる人が必要だ
メガネをかけた感想を聞いてくれる人が必要だ
