34.青春のバイト
高校一年生で、
部活も早々に辞めて虚しい毎日を送っていた時、
中学の同級生にバイトをしないかと誘ったら意気投合。
家の近所にあったファミレスで調理場のバイトを始めました。
そしてそのファミレスで、
一緒に働いていた3つか4つ上の大学生を、
私も同級生も好きになりました。
小柄でほんわかした癒し系のその女性と、
一緒に働けるのが楽しみでした。
昼間のつまらない高校の授業もなんとか我慢できた。
シフトにその人の名前を見つけると、
ドキドキしたものです。
その女性は、
私のことをよく
「かわいいね」と言ってくれたり、
じーっと見つめられることもあって、
照れ臭かった。
それはそれで嬉しかったけれど、
きっと恋人対象ではなかったでしょう。
私は子供扱いされているようで複雑な気持ちでした。
その女性からすれば、
年齢的に子供だから仕方ないけれど、
私はこれまでそういう扱いを受けたことがなかったから、
恥ずかしいやら嬉しいやらで顔を赤らめないように必死。
休憩時間が一緒になって休憩室に行くと、
先に休憩している人がいたりして、
早く出て行ってくれと思ったり。
そして二人だけになった時には、
冷静さを装っていたけれど、
何を話したかは全く覚えてません。
私は童顔だったので、
バイトの他の女性からも、
よく「かわいい」と言われていました。
でも私にとって「かわいい」は、
「小さい」とか「幼い」というニュアンスを持っていたので、
素直には受け取れませんでした。
早く大人にならなくちゃと思っていましたから。
今だに実年齢より若く見られるし、
若く見られた方がなんとなく良さそうな世の中だから、
今はありがたく自分の特徴として受け入れられます。
好きになった大学生の女性に彼氏がいたのかは知らないですが、
告白はしませんでした。
ウブだったのでしょう。
ずっとこの時間が続けばいいと思っていたのかもしれません。
仕事は調理場で色々なメニューを作りました。
ファミレスは季節やフェアによってメニューが変わるので、
新しい料理を次々と覚えないといけません。
でも私は、
小さい頃から家で料理をしていたので、
バイトでも即戦力でした。
おかげでシフトもたくさん入れてもらいました。
週末やGWは殺人的な忙しさ…
ハンバーグをひたすら焼いていた記憶しかありません。
調理場のチーフは、
仕事には厳しい人だったけれど、
普段は優しくて、
よく冗談を言って楽しませてくれました。
とてもお世話になった方です。
私は後にも先にも、
アルバイトでこのファミレスほど楽しいと思った職場はありません。
アルバイトは音楽とともに、
高校時代の私をかろうじてつないでくれた場所でした。
もうそのファミレスはなくなってしまったので、
とても残念です。
ファミレスのバイトは1年以上続きましたが、
たぶんマンネリを感じて辞めたと思います。
その後に、
中学生の時とは違う場所で新聞配達を始めのですが、
つまらなくて半年も経たずに辞めてしまいました。
生きがいを与えるのは
人か夢か
それは
これまでの暮らしを一変させる光
新しいことにチャレンジし続けるのは
世界を広げるメガネ
壁にぶつかっても
行き止まりではない
だから生きがいを失うことは不可能なんだ
