31.進路
小学5年生から中学3年生まで、
サッカー部で汗を流しました。
県大会に出たり、
選抜メンバーに選ばれるくらいだった。
と、書きたいのは山々ですけど、
そんなかっこいいストーリーはありません。
学校内では、中の上程度のたかが知れたレベルでした。
小学生の時は、
キャプテン翼が大流行していて、
ドライブシュートやタイガーショットを打つ練習をするどこにでもいる小学生。
小学校のサッカー部の顧問は学校業務で忙しかったので、
あまり練習に顔を出さず、
指導者のいない練習といえば練習試合形式ばかり。
酷いものです。
基礎練習はほとんどしませんでした。
うまくなるはずがありません。
ただ、当時は基礎が弱くても力技でなんとかなることも多かったし、
飛び抜けた選手が一人いたので、
試合には勝てました。
私はレギュラーとして得点をたくさん決めていたので、
本当に部活には楽しい思い出ばかり。
この楽しみのために学校に行っていたと言っても過言ではありません。
家や母のことはすっかり忘れられるし、
仲間と勝利を目指して戦うことの喜びを堪能していました。
でも中学3年生の夏の最後の試合が終わると、
「これからどうするんだろう」
と、ぽっかり心に穴が空きました。
みんなはすぐに進学の準備へと切り替えていたけれど、
私はそれまで進路というものを一度も考えたことがありませんでした。
当時はまだJ リーグもなかったので、
プロサッカー選手になるという発想もなく、
またずっとテレビゲームが好きだったので、
なんとなくゲームのプログラマーになりたいなという思いはあったけれど、
部活に夢中だったので、
なるための道を具体的に調べることもなかった。
そもそも高校に行く気すらなかったんです。
否が応でも進路を考えなくてはいけなくなり、
どうやら高校には行ったほうがいいらしいという周囲の雰囲気を感じて、
親に相談することなく進路を探し始めました。
まず、
家計を気にして県立に的を絞りました。
次にプログラミングが学べそう、
そして推薦が受けられるという三つの理由が決め手で高校を選びました。
ただ、
学校のことをよく調べることもなく受験したので、
入ってから後悔することになりました。
夜の次には朝が来るように
楽しい時もいつかは終わるもの
かといって焦る必要はない
夢の蕾はいくつも持っているんだ
君に必要なのは
周りに合わせるより
手に握った蕾を知ることなんだ
僕の持っている蕾はなんだ?
咲くとどんな花になる?
咲くには何が必要なんだ?
どんな夢の蕾も簡単には咲かない
でも僕がその蕾を手にした理由を知っていれば
頑張り続けることができるのだろう
楽しみの連鎖が起こるのだろう
