30.平均
5月22日
読了時間: 2分
思春期には色々とコンプレックスが出てきました。
その一つに身長がありました。
クラスで背の順があり、
小学生の時は真ん中より後ろ、
中学生の頃は真ん中、
高校生になると一番前から三人目でした。
身長が伸びなかったんです。
伸びなかった理由は、
まず遺伝でしょうか。
両親とも私より小さい。
そして食事量。
中学の頃、
同級生がどんぶりでごはんをおかわりするというのを聞いて驚いたんです。
私は茶碗一杯で省エネでした。
当時の男子の平均身長は167cmだったと思います。
テレビでスラッと背の高い芸能人がモテるとかやってたわけです。
そのテレビの影響をモロに受けてしまい、
「平均以下=ふつうじゃない」と思い込んでいた節があります。
私は少年誌の裏表紙にあるような通販で、
◯◯式身長法といういかがわしい教材を何度か買ったことがあります。
新聞配達でお金は持ってましたから。
内容は全く覚えてませんけど、
あの頃の商品は規制も緩いし効果なんてなかったんでしょう。
だいたいすぐに効果の現れるものなんてまずないことを、
子供だった私は知らなかったし、
当然誰にも聞けません。
中学の同級生はどんどん大きくなるのに、
私だけ伸びないまま。
高校生の頃は、
とにかく自分に自信を持てない時期でした。
足りない足りないばかりで、
減点する生き方。
自分が嫌で嫌で仕方なかった。
みんなと同じでありたいという思いが強迫的にありました。
身長コンプレックスは、
年をとればさすがにどうにもならなくなり、
そればかりで世界は回ってないことを知って、
ゆるやかに諦めていきました。
ただ、
今でも5cm高くなるブーツを一度、
履いてみたいなーとは思います。
人を上下する平均値など
なくなってしまえばいいのに
数字はただ横たわっているだけでも
文化はそれを色づけてしまう
