27.器用貧乏
母から聞いた私の覚えていない話。
2歳になる頃、
私はアヒルの形をしたおまるでトイレトレーニングをしていました。
うんちが出ると、
自分でトイレでうんちを捨てて、
そしておまるを洗っていたといいます。
母の目が見えないから、
自分がやらなくてはと思っていたのか、
我ながらできた子供時代だったんです。
実は私は、
34歳くらいまで、
勉強という勉強をしたことがありませんでした。
今、考えると恐ろしいことですが、
勉強する意味や楽しさを全く知らなかったんです。
母からは、
「宿題だけはやっておきなさい」とは言われたものの、
それ以上求められたことはないし、
父は勉強は大の苦手。
私にとって勉強とは、
平均点程度を取って次へ向かう義務でしかなかったんです。
幸いなことに、
比較的なんでも器用にこなすタイプでしたから、
テストも要領よくやりました。
テスト前日に教科書をザザザーっと読んで、
質問が出そうなところを丸暗記。
覚えきれないものは手のひらに薄い文字で書いてズルをしたり、
さすがに中学生になると、
一夜漬けが通じなくなって平均点を下回ることもありましたが、
卒業できることはわかっていたので特に気にしませんでした。
勉強は最低限やって、
親に迷惑をかけないように。
というくらいの感覚。
テスト結果も、
「良かった」
「あまり良くなかった」
くらいしか報告せず、
通知表も見せてはいたけれど、
両親は「よく頑張ったね次の学期も頑張りなよ」と言うくらいで、
たとえ前学期より成績が下がっても何か言われることはなかったです。
両親とも中卒でしたし、
特に母は教科書が見えないから、
教えることが辛かったのかもしれません。
高校受験も推薦枠に入れたので受験勉強もしてません。
大学も行かなかったので、
勉強の意味を知らなかった私ですけど、
大人になってその楽しさを知りました。
きっかけは一冊の本との出会い。
こんなに楽しいのであれば、
子供のうちから知りたかったなとも思いますが、
自分の興味がある分野の勉強のなんと楽しいことか。
産業カウンセラーの資格試験の時が、
真面目に勉強した初めてのことだったと思います。
私は器用貧乏で、
飛び抜けたものはないですけど、
生活上困ることがないので、
まぁ、結果よかったのかなと思います。
世界はクイズでできている
それを解く鍵が勉強だ
勉強が楽しくなるかどうかは
フィードバックできる環境があるかどうか
うんうんそうかそうか
それは知らなかった
もっと聞かせて
興味を持って聞いてくれる人がいれば
自然と勉強は楽しくなるもの
