21.毎年の怪我や事故
小学生の頃毎年のように事故や怪我をしていました。
単なる偶然だとは言えない不思議な感覚があったのです。
もし、これが寂しさの裏返しで、
親の注意を引くための行為だったとするならば、
私はなんと危険なことをしていたのかと恐ろしい思いです。
最初は小学3年生のとき交通事故に遭いました。
友達とどこかに遊びに行った帰り道、
家の前の交差点で赤信号とはっきり認識していたのに、
横断歩道へ自転車で飛び出し、車にはねられました。
その道路は交通量の多い国道で、
車が右側から走り出している時に飛び出したんです。
車の運転手にはいい迷惑だったと思います。
意識はありましたけど、
ふわふわした感覚だったのを覚えています。
次は小学4年生の時に脛(すね)を骨折しました。
家の近くにあった公園の小さな噴水に飛び乗って、
水がじゃぶじゃぶと足元から出て滑るにも関わらず噴水の上からジャンプ。
軸足がツルッとして、バランスを崩して着地に失敗。
脛にヒビが入りました。
噴水の上に乗った時に、
『このまま飛んだら怪我をするな』と思ったことは覚えていて、
ある意味イメージ通りに怪我をしたんです。
一緒に遊んでいた友達が、
私の家に父を呼びに行ってくれて、
私はおんぶで病院まで運ばれました。
病院へ行く途中、
足の痛みより父の背中の揺れがとても心地よかったことを覚えています。
でも、
骨折したのがちょうど夏休みに入った時期で、
ギプスをつけて入院しなくてはならず、
夏休みのほとんどを病院のベッドで過ごしたので損した気持ちになりました。
また小学5年生のときは、
昼休みにサッカーをしていて熱が入ってしまい、
しなくてもいい無理をして左膝を4針縫う怪我をしました。
そしてこれは不思議な感覚だったのですが、
毎年「今年はどんな怪我や事故をするかな?」
といった『怪我をしたい感情』があったんです。
今、考えれば重大な事故に至らなくて本当によかったと思いますが、
親の気を引くための行為だったのではないかと思っています。
またやっちゃった
どれだけ心配してくれるだろう
どれだけ愛してくれるだろう
身を削った僕の駆け引きは
とんがり過ぎた鉛筆のように脆い
