49.人に頼る
父も母も戦後の高度経済成長のど真ん中を生き抜いてきた人。
まじめで自分のことは自分で全て責任を持ち、
人に頼ることを基本的にはしない。
この時代の人たちは特にそうなのかもしれません。
私自身を振り返ると、
小さい頃は自分で辛さや苦しさを抱えていることがわからなかった。
子供だから自覚できなくて当然なんですが、
自分で抱えきれなくなるまで目一杯抱えてしまって、
それが心や行動に表出していたんだと思います。
まだこの頃は、
心理学が盛んだったわけでもないので、
子供の出すSOSサインとか、
大人たちにも見過ごされていました。
私はおまるを自分で洗っていた責任感を愛おしく思いますけど、
大人になって、
やっぱり子供のサインは大人が気づいてあげなきゃいけないと思います。
小さい時に誰かに助けられたり、
安心感の中で育つ経験は、
大人になって人にうまく頼ることができる素地になると思います。
私がメンタルヘルスの仕事をしていた時に、
困った時に上手に人に頼れない大人がたくさんいることを知りました。
「自分のことは自分ですべきだ」
「人に頼るのは恥ずかしい」
「頼ったら迷惑がかかる」
「頼って拒否されるのが嫌だから言わない」
といった考えで、
ついには病気になってしまう…
でもこの考えはどうやって作られてきたのか。
そのプロセスを探ることが、
生きやすさにつながると思います。
責任感が強いとも言えますが、
人は一人で生きていけません。
責任感が強すぎるがゆえに、
かえって自分を苦しめていることもあります。
それを無意識ですることもあるので、
自分では気づけなかったりします。
自己解決する努力は必要ですが、
相談できる勇気を持っていたり、
上手にサポートを求めることができると、
より生きやすくなると思います。
相談したからといって問題がすぐに解決することは稀かもしれません。
でも頭や心の中だけで言葉にならない思いを巡らせているよりは、
人に話すことで、
思いを手放すことで気持ちを整理できることもあります。
いろんなネットワークにつながれるかもしれない。
一方で、
人に頼りっぱなし、
甘えっぱなしの人もいますけど、
そういう人を愛してくれる人もいるから、
これはこれでOK。
無意識の行動は自分ではなかなか気づけないけれど、
生きづらいなと思うことがあれば、
それは相談すべきだと思います。
受けてない教育は学べばいい
受けて来た教育も学び返せばいい
思い立ったが吉日
いつだって状況は変えていける
自分も相手も楽になれる関係づくりが
きっと心地いいはずだよ
